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1日まで、帰省してきます。
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『大学教育について』
J.S.ミル 竹内一誠 訳 岩波文庫
1867年に、ジョン・ステュアート・ミルのセント・アンドルーズ大学名誉学長就任の際の演説の全訳。
2,3時間のこの演説はザ・タイムズで「聴衆は熱心に聞き入り、終わると惜しみない賞賛の拍手が続いた」と報道されているもの。大学教育を当時のさまざまな領域からとらえその意義について語ったこの内容は非常に示唆に富んだもので、約150年が経過した今、読んでも決して古びることのない内容。必読。

『ジェンダー入門』
加藤秀一 朝日新聞出版
「ジェンダーとかセクシュアルについて入門書ない?」と学生に聞いたらこの本を薦めてもらった。
わかりやすい。本当にわかりやすい入門書。
帯に上野千鶴子氏による「ジェンダーを男から学ぶなんてまっぴらごめん。でも、この本はべつだ(後略)」とある。上野千鶴子さんのことはあまりよく知らないけど、でも本当に参考になる。

『35歳までに読むキャリアの教科書』
渡邊正裕 ちくま新書
最初の方で気づく。35歳では遅すぎる。20代前半で読むべき一冊。ぜひ読んで。

『ビギナーズ・クラシックス 老子・荘子』野村茂夫 角川ソフィア文庫
座右の書になろうとしている。机のわきに置いていてたまに開く。そんな本。
老子、荘子。うむ。
『大人の発達障害』備瀬哲弘 マキノ出版
少しこのことで気になっていたのでツイッターでつぶやいたらお薦めされた本。
うん、わかりやすくて読みやすい入門書。

そう。発達障害というカテゴリーは本当にむずかしい。
この本を読んで以来、ああ、この人も、あの人も、とそういう目で見るようになってしまった。
これはたぶん、逆効果の面もあると思う。

なんにせよ多様性を理解すること。
そして「普通」なんてないということ。
それぞれの個性を個性として受け止め、必要に応じて診療に行ってもらう。
でもそんな簡単に治るというものではない。治るかもしれないけど基本的には一生向き合うもの。
そう思って理解すること。そんな感じ。
『切り取れ、あの祈る手を <本>と<革命>をめぐる五つの夜話』
佐々木中 河出書房新社

佐々木氏へのインタビューを起こした作品。
私にはニーチェを思わせる攻撃的な立場で批評する。
わかりやすくそして危険な気もする1冊。
しかしその語りは実に強く心に訴え、時に涙しながら読んだ。
それだけ危険な1冊だと思えた。
ぜひ読んでほしいし、逆に読むと危険な劇薬のような1冊。
『華氏451度』レイ・ブラッドベリ 宇野利泰訳 早川書房
この間、フェイスブックで話題に上がり、そういやあ読んでないなあ、と思って購入。
だいぶ前に「華氏911」という映画をマイケル・ムーアが作って話題になってましたね。

国民を総白痴化させ、他国との戦争を続けている国。
その重要な役割を担うのが焚書官。禁制の本を持っている人間の家に密告などを通じて訪れてはその本を焼く。
焚書官のモルターグは、ある少女と出会ったことをきっかけに自分の仕事に疑問を抱く。
そして彼は・・・・。

読んでいるうちに次第に自分の感覚が現実につながっていく。
焚書官なんていなくても現在の社会は次第にこの世界につながっているのではないか?国家が望んでいるかどうかはともかく。

つまり現実はSFを超えている。しかしそれを警告していたようにも思える本書はやはり名作。
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