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『華氏451度』レイ・ブラッドベリ 宇野利泰訳 早川書房
この間、フェイスブックで話題に上がり、そういやあ読んでないなあ、と思って購入。
だいぶ前に「華氏911」という映画をマイケル・ムーアが作って話題になってましたね。

国民を総白痴化させ、他国との戦争を続けている国。
その重要な役割を担うのが焚書官。禁制の本を持っている人間の家に密告などを通じて訪れてはその本を焼く。
焚書官のモルターグは、ある少女と出会ったことをきっかけに自分の仕事に疑問を抱く。
そして彼は・・・・。

読んでいるうちに次第に自分の感覚が現実につながっていく。
焚書官なんていなくても現在の社会は次第にこの世界につながっているのではないか?国家が望んでいるかどうかはともかく。

つまり現実はSFを超えている。しかしそれを警告していたようにも思える本書はやはり名作。
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